東京国際クルーズターミナル・整備工事の状況を見てきた(その1)
- 2019/09/06
- 23:16
現在お台場の船の科学館前の海域に建設中の東京国際クルーズターミナル。
そのインフォメーションセンターが開設されていることを知ったので、ちょっと行ってきました。

いつの間にか、ゆりかもめの駅名も”船の科学館”駅から”東京国際クルーズターミナル”駅に名称も変更していた!
※今年3/16から変わったようです。
インフォメーションセンター
位置が変わった南極観測船・宗谷の奥にインフォメーションセンターの建物がありました。
なんとなくかつての羽田空港D滑走路展望室の趣がありますね。
中は工事情報や現在の状況などが掲示されていますし、完成模型の展示も、これがイメージ図より分かりやすくてよかったですね。案内の方もいて話しを聞くことも出来ましたし。
そしてエアコンがしっかり効いていて、ある意味これが一番ありがたい(笑
ターミナルの比較になる、シルエットだけの船。
トン数はちょっと忘れてしまいましたが、スペクトラムより大型の船をイメージしているとのことです。
大風の日、しっかり係船できるのか??
屋上から建設模様も一望できますよ。
工事中の国際クルーズターミナルビルの様子。
(大きくなります)
工事の方、暑い中ご苦労様です。
取り付け道路
海上に杭を打ってその上に設置しているターミナル施設なので、陸とつなげる道路が必要になります。片側1車線でおそらく車道だけ。
徒歩は船の科学館側の連絡通路から。
遠目に見ているからなのか、あれ?こんなもの?ってのが正直な第一印象(汗
改めて東京国際クルーズターミナルについて
HPやパンフレットにはいろいろ書かれていますが、ようはインバウンド需要やオリンピックに向けて巨大客船にたくさん来てほしいけど、大きすぎる船はレインボーブリッジをくぐれない。
ってことで整備されることになったわけです。
(PDFパンフレットから)
岸壁延長:430×30m
水深:-11.5m
ターミナルビル:1棟4階建(延べ床面積 約19000㎡)
羽田Dランをほうふつとさせる工事はなかなかに興味深いのだけど、書ききれないので割愛します。インフォメーションセンターにはその辺が壁一面の資料で見れますよ。
わけなんですが・・・
どうにも・・・ん?・・・あれ?・・・大丈夫?って思う点が多く、インフォメーションセンターで見聞きしてそれが一層強くなってしまいました(汗
私個人が強く感じた違和感を特に2つ書いておきます。
○桟橋のキャパシティ
水深は問題ないですが、岸壁延長430mが1面だけ。
・晴海ふ頭(晴海客船ターミナル)は岸壁延長450mですが、オリンピックの再開発整備計画で225mに。
※最終的には無くなります。
・横浜の大さん橋ふ頭(大さん橋国際客船ターミナル)は、岸壁延長こそ450mとそれほど違いは無いけれど、山下側と新港側の2面あり、水深も同程度。
3万トン級なら4隻、3万トン超のメガクルーザーでも2隻同時着岸が可能。
・ベイブリッジをくぐれない対策で設けられた大黒ふ頭(大黒ふ頭客船ターミナル)は、もともとが物流ふ頭だからか現在で既に700mあり、将来1030mまで延長整備され3万トン超でも2隻同時着岸が可能。
場所が無いから仕方ないのでしょうが、メガクルーザー受け入れのために新しく作る割に、そもそも横浜のキャパより低いのはどうなんだ・・・
また、目の前が大井コンテナふ頭であり、クルーズ船よりずっと全長のあるコンテナ船が出入りします。すぐ前の海域は竹芝日の出等からの船の航路でもあるわけで、そんな場所で巨船が入船・出船のために回頭をする域的な余裕は厳しいんじゃないかな。
○受け入れ態勢のキャパシティ
HPをみるに、敷地内駐車場としてバス8台、タクシー20台、乗用車25台と謳われています。
最初見たとき、桁が間違えているんじゃないかと思った・・・(汗
え?
晴海で対応できないような巨大なクルーズ船にたくさん来てもらいたいために造るターミナルなんでしょ?
屋形船じゃないよ、クルーズ船だよ。バス8台ってどこの温泉宿のレベルだよ・・・
HPには周辺にも整備をする予定との記載もあったけれど、周囲はお台場!近場でバスプールを確保できたとして、片側1車線の取り付け道路が延々バス渋滞になるんじゃないの?
もしくはバスプールまで船の科学館周りで雨だろうが歩かせるの?それとも8台のバスで遠くに設けたバスプールまでシャトル便??
タクシーにしても然り。
直接ターミナル内の駐車場に乗りつけられなくても、都道482号線で客待ちの列が車線を一つつぶすでしょう。そしてすぐ目の前には警視庁湾岸警察署があったりするんですよ(笑
もちろんクルーズ船が毎日出入りするわけではないからターミナル敷地内にそこまでの用地を設ける必要はないのかもしれません。が、それにしてもねぇ・・・
そもそも駐車場規模では横浜大さん橋・大黒とでは比較にならないほど差があるわけで。
メガクルーザーが停泊して、何千人というお客が下りてきても、それをうまく捌けるのか?という疑問不安が残りますわな。
※パンフレットには、なぜこの場所に整備したかについて、”交通アクセスに優れ、”って書かれているのだけど、どこをどう見たらこの場所が都心や観光地へのアクセスに優れているのか分からない・・・
その点晴海は歩いても築地や有楽町に行けたから、なおさら。
ってところがざっと現地と諸元を見ての存在意義の疑問。
とはいっても、一個人が勝手な想像で心配してもターミナルの工事自体は粛々と進んでいます。
2020年7月14日開業(予定)で、同日にこけら落としとでもいうべきか、最初の入港船はスペクトラム・オブ・ザ・シーズと決まっていますしね。
見に行きたいけれどたぶんこの日はメディア優先でしょうな。
それと、ここ東京国際クルーズターミナルが開業されると、従来の晴海ふ頭及び客船ターミナルは廃止されることが決定しています。
だからクルーズ船がレインボーブリッジをくぐる姿も見れなくなりますし、順光で船を見れると喜んでいた豊洲ぐるり公園も意味が無くなってしまう。
来航船の大きさで使い分けてほしかったのだけど、そりゃ無理な話か。
クルーズ船は全て東京国際クルーズターミナルに発着することになりますが、上記でケチがついて東京港が敬遠されてしまうことにはなりはしないか?
そして民間船ではない、これまで友好目的で寄港していた外国艦艇は東京国際へ来てくれるのか。横須賀どまりで東京には来なくなってしまうのか?
南極観測船しらせは?幹部候補生遠洋実習は?みなとまつりなど船系イベントは?
いやホント、オリンピック後の東京港の艦船環境の悪化が心配です。
次の記事で、個人的な心配事ついて書き散らしておくことにします。












